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第12章 滝本幸助

はした金？

幸助はまた笑って・・・

「たかが２．３００万・・・(笑)ガタガタ言うなよ・・・」

たかが２．３００万？

手が震えた・・・。

「全部使ったの・・・・？？？」

私がそう言うと・・・・。

幸助は私の背丈に合わせるように屈み・・・・

私の頭をポンッ・・・と軽くたたき・・・・。

「直ぐに俺が稼いでくるから(笑)」


何言ってるの？

「そう言う問題じゃないッ！！！」

私はその手を振り払って・・・久々に声を上げた。

そう言う問題じゃないの・・・。

だって・・・。

だってこのお金は・・・。

幸助は払われた手を触って・・・笑った。

「お前の親父さんが残した金だから？(笑)」


・・・・・・。

幸助はまた笑って・・・・

「遺産が２，３００万ってあり得なくないッ？？保険とか入ってなかったのかよって感じだし(笑)少なくとも５００は欲しかったねッ！！」

・・・・・。