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つらい恋なんか投げ捨ててやる
第1章 ワインなんて独りで飲むものじゃない
世間知らずだった小娘は、恋の相手の手ほどきで女の悦びを覚え大人になった。仕事も覚えて雑用からステップアップし、次第に責任のある仕事を任されるようになった。

しかし時が経つにつれ、ピュアだったはずの恋心はいつの間にかいやらしい肉欲にまみれ、心ときめいていた二人だけの秘密の逢瀬は、ベッドの上で繰り広げられる怠惰で淫靡なセックスに変わり果てた。でも、いくらそんなことをしても満たされなかった。心と体は虚しく彼を求めて疼き続け、会って抱き合った後はさらに虚しさが募るようになり、ふと気づいたら四年の月日が経っていた。

友人たちの中には、結婚して幸せな家庭を持った子もいるというのに、わたしには何もない。ただ無駄に時を浪費しただけだ。独りになると、こんなことをしていていいのか、今のような関係をいつまで続けるのかと次第に焦りを感じるようになった。

でも彼を相変わらず愛していた。どうしようもなく好きだったから、気持ちを変えようと思ってちょっとしたパーティーを企画したのに・・・。


馬鹿やろう。人の気も知らないで。

娘が熱を出したから何だって言うの。わたしの奥にはずうっと熱がこもったままなんだ。
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