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つらい恋なんか投げ捨ててやる
第2章 ありふれた恋のありふれた顛末
「忙しいことは分かってるけど、あなたと満開の桜の下をドライブしたいの。今度の週末、わたしのために時間をください」

数日後、東京で桜の開花宣言があった日に、わたしは彼に電話した。忙しくて時間が取れないと素っ気ない態度は先日と同じ。今までのわたしなら、ごめんなさいと引き下がるのだが、今回は無理を承知で希望を押し通した。
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