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第21章 1年ぶりの恋人

凛said



「何てことなんだっ！！！」


事務所に凄い剣幕で言ったのは・・・


事務所の飯田社長・・。


私は下を向いたまま・・・何も言えなかった。



「片桐君！！・・・君は知ってて凛を沖縄に行かせたのかっ！」

マネージャーの由美さんが責められている・・・。


「・・・社長・・・彼女はもう２０ですよ？？・・彼氏の一人や二人ー・・・・」


社長はまた怒りだし・・・


「凛は今一番大事な時期なんだ！！！なんで分からないっ・・・・」



・・・・どうしよう・・・・。



私は・・・



午後から会見・・。



携帯を見ると・・・淳から電話がかかってきていた・・。


「由美さん・・・あの・・・電話してきていいですか？」


由美さんはこっそり・・


「いいよ(笑)・・・大丈夫・・安心して？？」


・・・。


私は部屋を出て・・電話を掛ける。



「・・・・・・・・」



『もしもしっ？！・・・凛っ・・！！』



・・・・・・。



「淳・・・ごめんなさい・・・」



『何謝ってんだ・・・お前は悪くない・・ってか・・』



「昼から会見するの・・・」



『・・・・そうか・・・・』



私はギュッと携帯を持つ手の力を籠め・・・



「淳・・・・・私・・・・隠すつもり無いの・・・」



『・・・・・・・』



「淳の件は特に話す気はない・・・でも・・貴方と付き合ってることは隠す気はない・・」



『俺は・・・構わない・・』



「迷惑じゃない？？？そっちに記者行ってない？」



電話の向こうから少し笑い声が聞こえて・・・



『お前ー・・・(笑)そんなん気にすんな・・今はまだ来てねーけど・・もし来ても俺も隠さないから・・・』




・・・・淳・・・・・。



私たちは約束した・・。



周りにどう言われても・・・・



隠さないから・・・。