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KOIBUMI
第28章 自分じゃない・・・自分




各階のトイレも・・・コミュニティーフロアも全て探したが・・・。



居ない。



俺は持っていた花束を見つめ・・・。


・・・・・・。


「外は?」


そう言った。


「えっ??外は・・・外は見ていません・・・寒いし流石に外は・・・・。」


看護士さんがそう言った・・・。



でも外には・・・


綺麗な花が沢山咲く・・・庭園。



「外見てきます・・・・」


直ぐにエレベーターの方に行きボタンを押すと達也と由美さん、看護士さんも乗ってきた。


「凛さんいつも外見てましたよね・・・花が綺麗って・・・」


達也がそう言ってエレベーターから見える庭園を指さし言った。



アイツは・・・。


花が好き。



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