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KOIBUMI
第28章 自分じゃない・・・自分



淳said



凛はしゃがみ込んで花を眺めていた・・・。



俺は自分が着ていたコートを脱ぎ凛の肩にかけると・・・。


少し顔を赤くして顔を上げた。


「(笑)・・・何してんだよ?風邪引くぞ?」


俺もしゃがみ言った。


凛はまた下を向いてしまい・・・何かを堪える様に固まってしまった・・・。


「凛~???(笑)」


少しまだ腫れてる頬を突っつくと・・・少し泣くのを我慢している顔でこっちを見て・・・。


俺の手を掴んで・・・。


・・・・・。


俺の手の甲に・・・。



『かお』


・・・・・。



そう書いた。


「顔???(笑)」


俺が顔を覗き込むと・・・。


凛はまた下を向いて・・・。


『あつしに』


・・・・・。


『みられたく』



『ない』



・・・・・・・。


そう書いて我慢していたであろう涙をポロッと落とした・・・。


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