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ほのぼのした時間を
第10章 彼氏の観察

「行ってきます」
「行ってらっしゃい」

チュッ

唇を離せば、物足りなさそうな表情をする。
触れるだけのキスにしとかないと、春人止まんなくなるからな…

「クゥーン」
「わたげもおいでー」

春人に抱っこされると、わたげちゃんは春人の指を甘噛み。

「あははっ、そんなにじゃれて来たらパパ仕事に行かれへんやろー?」
「ワフッ」
「はい、茜さんのとこ行って。いい子でお留守番してるんやで?行ってきまーす」
「ワン」

春人を見送ってから、洗濯物をベランダに干す。
春人の下着を広げて眺める。

春人はボクサーパンツ派…
色は黒が多め…
……私変態じゃない!?

急いで干してから、散歩セットを用意する。

「お散歩行こっか?」
「ワン」

散歩が嬉しいのか、私の周りをクルクル回って可愛い。
マンションから出ると、周辺を散歩する。

9月の中旬になり、朝晩はグッと冷えるようになった。
わたげちゃんも気温の変化に気を付けないとね。



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