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ほのぼのした時間を
第3章 日常2

5.ぬいぐるみ

「わたげー、お前に友達やぞー」
「くぅーん」

袋から取り出したのは、可愛い真っ白のあざらしのぬいぐるみ。
前にロケの自由時間に、近くの水族館で買ったやつ。
モフモフ具合といい、見た目といい、めっちゃわたげに似てるんよな…

わたげより小さめで、抱き付くには丁度いいサイズ。
抱き付いて、スリスリしてる姿は可愛いやろうなー。

ムフッ、その姿を妄想するだけでニヤケが止まら…

ガブッ
ガブガブ…

「あー、思いっきり噛んだらアカンよ!!」
「ぐぅぅ…」


3分後…

「くぅーん」

スリスリ…

「……」

さっきまで凄い勢いで噛んでたのに、口から離したら急に甘えモードでスリスリ。
わたげにめっちゃ噛まれてたのに、ぬいぐるみはどこも破れていない。

高かっただけあって頑丈やな、このぬいぐるみ…

スリスリ…

なにこの扱いの差…
あざらしを「私の猛攻に耐えた強い奴」認定したんかな?

まぁ、喜んでくれてるから良しとするか…

ガブガブ…


ー完ー




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