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ほのぼのした時間を
第4章 バカンス

僅か数秒の出来事だったけど、泳げない私にとっては危なかった。
首筋に縋り付き、濡れた肌と肌が密着してる。

「あ、ごめんね。驚いちゃって…」
(うおお!む、胸がめっちゃ押し付け…)

春人、胸を凝視したまま固まっちゃった…

ポタ…

なんか赤い雫が垂れて…

「春人!鼻血!」
「へっ?うわっ!?」
「ちょ、春人!?」
「わ、暴れんなって!」
「おっきくなったのが当たってるんだって!!」

ーーーーーーー

「…春人、大丈夫?」
「うん、なんとか…(鼻血出すとかダッセー…)」
「…落ち着いた?」
「うん、萎んだよ…」

浜辺のTシャツを脱いだ場所に戻る。
春人が鼻を拭うので、タオルが赤く染まっていく。

「私、買ってきた飲み物と浮き輪持って来るね。春人はここで休んでて」
「うん、ごめん…」

水着を着ただけで、鼻血出すくらい興奮してたな…
春人の普段見ない顔を見られて、嬉しかったなー。
選んで良かったかも…


「……ヤベッ!茜さん1人で行かせてもうた!」




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