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嘘やろ!?
第26章 子守り唄



俯いた透の頭を撫でた遼さんが歌い出す。




それは幻かもしれない。

だけど僕らはその夢に向かって手を伸ばす。

諦めたら終わってしまう未来なんか要らない。

ほら、未来に手を伸ばして…。

その手を離さないで…。

お互いを見失えばこんな世界では生きていけない。

だからこの世界から連れ出して欲しい。

僕達が永遠の存在であり続ける為に…。




遼さんは歌だけは忘れてない。

その歌がある限り私と透は遼さんの中に残り続ける。


「朱音…、透を頼む。」


必ず私が帰る時には遼さんがそう言う。


「任しといて…。」


遼さんに笑顔を向けてやる。

遼さんが安心したように目を閉じる。

遼さんの中では今もずっと私は透の教師…。

透の手を握り私達はいつもの日常へと帰る。

帰りの車で透が歌う。



僕達が永遠の存在であり続ける為に…。



私もその歌をきっと我が子に聞かせ続ける事んなる。

人生は嘘やろと言いたくなる事の連続や。

それでも立ち止まってはいられへん。

どんな形でもどんな気持ちでも嘘やなく確かなものに手を伸ばして進み続ける事が自分のつまらん世界から抜け出せる唯一の方法なんやと遼さんから学んだ。

私と透はそれを我が子に教えてやる。

嘘やろとなんやろと確かに存在する遼さんの子守り唄がある限り私と透は前に進める。

2度と透とはお互いの手を離さないと決めた。


「あんな…、朱音…。」

「なんや?」

「大学院で博士号を取れ言われた…。」


嘘やろ!?


「まだ、しばらく学生ちゅう事か!?」

「企業やなく国の研究機関が博士号取れるんなら来てくれ言うて来たんや。お前がもう学生は嫌や言うなら普通に卒業したるけどな。」


透の社会人への道はまだまだ遠いと実感する。

学生と教師…。

その関係は結婚しようと何しようと今しばらくは変わらないのだと笑てまう。


「博士号…、取っといで…。」

「悪いな。」


自信たっぷりの顔で透がニヤリと笑う。

この笑顔に私はついて行くだけや。






僕達が永遠の存在であり続ける為に…。






fine…



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