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嘘やろ!?
第7章 妖怪退治



どちらかと言えば引っ込み思案で地味な結愛…。

派手な顔立ちの千里にでも着こなせないと思う派手なカクテルドレス…。


「真一(まさかず)さんがね…、今日は主役なんだから派手な方がいいって言ったの…。」


そりゃ、そうやけど…。

多分、これを着たら結愛はピエロになる気がする。


「因みに真一さんはピンクのタキシードやねん。」


真一さんもはっきり言って地味な男…。

あかんやろ!?

ひたすら笑いを堪える披露宴になりそうや。


「まぁ、ここまで来たらジタバタせんとしっかりと覚悟を決めや。」


結愛夫婦の初めての共同作業は漫才コンビのような衣装で行われるんやと笑ってやるしかなかった。

披露宴…。

私の真ん前に塗り壁が座った。

私の隣にはネズミ男。

反対側の隣には千里が座る。

どうやら花嫁の友人と花婿の友人が相席らしい。


「僕、山川言います。こっちは駒井ですわ。」


ネズミ男が私に話掛けて来る。


「花嫁の友人で楠木です。こっちは白石です。」


一応、千里と自分の自己紹介。


「楠木さんは結愛さんと同じ会社の方?」

「いえ、学生時代の友人です。会社の友人は多分向こう側の席の人だと思います。」


結愛と旦那は社内結婚…。

如何にも会社の上司ですって人や同僚っぽい女性が座っている席を指差した。


「僕らも真一の学生時代の友人なんですわ。」


無理に会話をしたがるネズミ男にうんざりする。

しかも、駒井…、どこがこまいやねん?

190はある身長に体重は多分100kg以上はあるやろという身体が花嫁と花婿を全く見えなくしてくれる。

どけや!塗り壁!

そう叫びたいけれど何故かその塗り壁と千里がニコニコとして仲良く話をしてる。


「えーっ?アメフトですかぁ?凄ーいっ!」


結愛の旦那の真一さんが学生時代はアメフトで大学進学をした人だとは聞いてる。


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