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第13章 金曜日

『貴方が欲しい。この世に生を受けた記念の日に、貴方と一緒にいたい。』


女の一言に…

男は女を抱き締めてベッドに行くのももどかしく、壁に縫い付けて愛し合う。

愛はsexへ、sexは愛へ
繋がることは罪ではないと認識して、二人は愛を確かめる。


ヒジオは感極まったのか、私の手を包むように抱え上げて、指と指を絡めるように繋ぎ、親指で甲をなぞっている。

先週、舐められたり好き勝手にされたことを思えば、大したことでもなく、高ぶっていた私にも心地好かったのだ。


結局ストーリーは急展開もなく、女の言葉に男が結婚を意識して、ラストシーンに流れ込む。

愛とは、sexとは、結婚とは…

日常にあるものだという提起をして、終始、美とエロスを纏った映像で幕を閉じるのだ。