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50センチの距離
第7章 ホットストレートティー
仕事で2年先輩の村上さんと一緒に行動することが多くなった。

いつもお昼をご馳走になってばかりだから、流石に申し訳なくて、一度くらい私に払わせて下さい、と申し出る。

でも高いとこなんて行けないから、高塚さんのお店に誘った。

ココなら日替わりランチ750円だし、食後のコーヒーをつけてもプラス100円と良心的。
ただいつも閉店ギリギリだからのんびりコーヒーを飲む時間がないんだけど。

ランチだけだとしても行く価値があるお店だから。

「私のオアシスなんですよ〜。ホントは誰にも教えたくないんですけど、村上さんにはお世話になってるから特別です。」

「へぇ、そんな店があるんだ。」

村上さんはクスクス笑う。

「おしぼりがね、塩素臭くなくて、アロマオイルでとってもいい匂いがするんです。トイレも綺麗だし。もちろん料理はハズレ無し!」

「めっちゃハードルあげるやん」

我がことのように自慢する私に、クックッと可笑しそうに笑う。

「大丈夫です!乞うご期待!ですから。」

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