この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SMを詰め込んだ短編集
第4章 兄とあたしの蜜事/SM
「ではこの案はこのようにしていきます。続いて部の予算案ですが…」
「待ってください、先に文化祭のことで」

右手で自分の口を押さえ、息を殺す。
むっとする真四角で真っ暗の空間の中、必死に声を抑えていた。

「ところで後夜祭のキャンプファイアーは今年から禁止にしたはずだが、この予算はなんだ?」

頭上から冷えた声が空間を劈いた。見えてはいないけど、そこにいた人たち全員の背筋が伸びたような気がした。んん!と思わず声が漏れる。
私は今、生徒会室で息を殺している。生徒会長のスチール机の下で足を開き、膝を震わせていた。
開いた足の間を生徒会長の長い脚が靴のまま踏みつけている。
声を出すな。絶対に気が付かれるな。見つかった時お前はどうなるか分かっているな?
あたしにそう言ってこのスチール机の死角に閉じ込めたのは生徒会長──私の腹違いのお兄ちゃん。
成績優秀、スポーツもそこそこ。端正な顔立ちとすらりと伸びた長い手足。人よりも4つ5つ先のことを考えて、生徒会長の名に恥じない仕事ぶり。教師からの信頼も厚く、母は自慢の息子だと近所中に自慢して歩いている。ただお兄ちゃんは他人に対して少し冷徹なところがあり、俗にいう近寄りがたい人種だった。

そんなお兄ちゃんがあたしにこんなことをするようになったのは、両親が仕事で海外へ赴任してすぐだった。
お前が好きだ─あの冷徹な人が泣きそうな顔をしてあたしの肩を掴んだ。
それから体を重ね、あたしたちは愛し合った…はずだった。
/306ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ