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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me
「いいよ。俺の方から瀬戸内さんに連絡しておくから」
今になって祖父に会いに行こうとするソラ先輩が何を考えているのか分からない。
だけど夏の終わりまでに私たちのこれからをどうするか決めようとしていた。
祖父に怒られるのが目に見えているけど、後悔がないようにソラ先輩のしたいことを信じてさせてあげるのも私の役割なのかな……。
「もし……、何か起きたら守ってもらいますから覚悟しておいてくださいね」
手を重ねるとソラ先輩は私におでこをくっつけてくる。
「ありがとう。俺がどうするか側で見ていて」
「はい。信じて見ていますから――……」