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愛おしいキミに極甘な林檎を
第37章 幸せな日々とその奇跡まで



朝起きて仕事をして帰ってくると大好きな人に会える幸せな日々。

誰にも邪魔されずとても平和だ。


社会人になった頃から望んでいた日が遂にやってきたけどまだ悩みは消えなかった。



仕事帰りにスーパーに寄って悩みながら食材を選んでいると小さい子供二人と父親が通り過ぎていく。


「…………」



“情”というものが固まった心を揺るがそうとして頭に浮かぶ。



今頃、祖父と理人さんたちはどうしているだろうか。

元々あの家に私はいなかったから前の生活に戻ったようなものだろうけど。

これからは……————



家でソファに座ってスマホを見ると帰って来いとしつこかった連絡はもう届いていない。

ふぅっと息を吐くとソラ先輩が隣に座ってくる。


「元気がないみたいだけどどうしたの?仕事でなにかあった?」


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