パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第37章 幸せな日々とその奇跡まで

真剣に話を聞いてくれているソラ先輩に抱きつくのをやめた私は顔を見れるように向き合った。


目に映るのは私の答えを信じて待ってくれている真っ直ぐな瞳。


私はソラ先輩のように賢くないけれど自分なりに考えてみたことを伝えてみる。



「結婚や子供を産むではなく、別のかたちで守っていけないかなって……。祖父の家と庭を守るくらいだったら私にもできると思うんです。

……具体的な方法はまだ考えていないですけど」



「そうか。お爺さんを助けたいってことは本当の親も許すってこと？」



「私を捨てた親ですから憎むのが普通なのかもしれません。でも祖父と一緒に暮らしているうちに血の繋がった親がどんな人なのか前よりも気になるようになりました。

捨てたとしても色んな理由があったんじゃないかなって思って……。会うことができるのなら聞けるんですけどね」


「どんな真実が待っているとしても会いたいと思えるの？」