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愛おしいキミに極甘な林檎を
第38章 真実と愛のかたち



何も言えなくて眉を寄せて俯いていると理人さんがやってくる。



「風子さんに塑羅緒さん、お待ちしておりました。立ち話もあれですし、皆さん中でお話しください」



途中から玄関でこちらの様子を見ていたから気を使ってくれたように思えた。


話し合いをする時に使う和室に通してくれてからお茶とお菓子を出して「どうぞごゆっくり」っと言って去っていった。


そして理人さんに次いでソラ先輩も席を外そうとする。


「待って、ソラ先輩は一緒にいてください……」


対面に座っている両親がまだ怖い……。


それに今までずっと私のことを気にしてくれていたから真実を一緒に知って欲しい。


困った顔で見上げて止めると、ソラ先輩は分かったと目で合図して私の隣に座ってくれた。




「大きくなったのね。小さかった風子が大人になってびっくりしてる」



「私にとってそんな話はどうでもいいです。どうして私を捨てたんですか。今更なんでここにいるのか説明してください」


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