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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……



「夢は夢なんだから、偶然被っただけであってそんなことにはならないだろ」


「本当にそうでしょうか……」


度々被ることがあるから未来が怖くなってくる。


誰もが傷付く未来にならなければいいけれど……。



視線を下ろしているうちに乾かし終えて当たっていた風が止まる。


私が最後に冷風を掛けていることを知っていたのか、夢で見た時と同じようにソラ先輩は乾かしてくれた。



「考え過ぎだよ。あんな未来にはならないから大丈夫」


「……はい」


何の根拠があってそう言えるのか分からないけど、あの書き込みを知らないからこそ明るく振る舞えるのかな……。


でも私はネガティブに考えてしまうから、ソラ先輩のこういうところに救われる。


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