この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

「夢は夢なんだから、偶然被っただけであってそんなことにはならないだろ」
「本当にそうでしょうか……」
度々被ることがあるから未来が怖くなってくる。
誰もが傷付く未来にならなければいいけれど……。
視線を下ろしているうちに乾かし終えて当たっていた風が止まる。
私が最後に冷風を掛けていることを知っていたのか、夢で見た時と同じようにソラ先輩は乾かしてくれた。
「考え過ぎだよ。あんな未来にはならないから大丈夫」
「……はい」
何の根拠があってそう言えるのか分からないけど、あの書き込みを知らないからこそ明るく振る舞えるのかな……。
でも私はネガティブに考えてしまうから、ソラ先輩のこういうところに救われる。

