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愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人

笑顔でそう言うと、ソラ先輩は少し驚いてからまだ箱の中に残っているチョコを一瞬だけ見ていた。
それを見て私が大切に思っていることが伝わったのか、微笑んで優しい瞳を向けてくる。
「たったひとつ……、か」
「はい。ソラ先輩だけの……です」
「……すごく嬉しいよ」
骨ばった両手でそっと頬を包まれてからやんわりと唇を重ねられた。
苦いビールを飲んでチョコの味はしないのに甘い。
何度も繰り返される愛に溢れたキスで心も身体も蕩けてしまいそうだった。
おまけに激しく求めてきたこの前のセックスとは違うから、この優しさがより刺激的に感じる。
首周りや胸元、お腹の素肌にも落とされるキス。
唇を軽くしか当てられていないのにとても気持ち良く感じて徐々に秘部が熱くなっていく。

