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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

こうなると分かっているからすぐに繋がりたかった。
膣内を満たす大きさに慣れるまでソラ先輩も腰を動かさずに待っていてくれるから。
ひとつになっている時にするキスは格別で、甘く痺れる快楽へ連れて行ってくれる。
重ねる肌も、頭を撫でる手も、体温も大好きでたまらない。
身体中が愛している人を求めている。
他の男と体を重ねてもここまで愛せる人はいなかった。
それを思うとソラ先輩は、私に初めて愛のある快楽を教えてくれた人に違いない。
「涙目になってるけど痛くない?」
これは痛くて滲んだ涙ではない。
心から愛せる人がいる幸せの涙、なのかもしれない。
優しい眼差しで見つめられながら、目尻から落ちそうだったその涙を親指で拭われて私も微笑んでみせた。
「大丈夫。痛くないです」

