この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

「いつものは?」
「もちろん、いつものもいいです。でも今日はたっぷり感じちゃいました」
「いっぱい気持ち良くなってもらえて良かった」
「はい。満足です」
腕枕をしてくれるソラ先輩に肌を擦り寄せると、はぁ……っと小さな溜息をついてから悩むように片手で頭を抱えていた。
「今日の風子はいつにも増してエロくてやばい……。これ以上俺を惚れさせないでよ」
「こういう甘える女がタイプなんですか?」
女が苦手だということを分かっているけど、わざと頬を膨らませて嫉妬するように見せかけて聞く小悪魔な私。
「タイプではなくて、風子が前はこんな風に甘えてこなかったから嬉しいんだよ。お試しで付き合っていた頃とのギャップがあるというか」
「あはは……、そんなこともありましたね……」
あの頃の私は酷かった。
ソラ先輩のことを好きだと気付くまでとても可愛くない女だった。

