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愛おしいキミに極甘な林檎を
第2章 変わる日常

五月下旬。朝、会社に向かっている時にスマホにメッセージが届いた。


【おはよう。今日もお互いに仕事を頑張ろうね。仕事が終わったら電話するよ】

そのメッセージはソラ先輩からだった。


離れていても毎日電話したり、メッセージのやり取りをしているから安心している。


ソラ先輩は女が苦手だから浮気は心配しなくていいのも救い。



朝から元気をもらって仕事に励み、昼休みになった。


「乙羽さーん、夜ご飯は一緒に何か食べに行かない?」


お弁当を広げて食べようとするとデスクが隣の陸田(リクタ)さんに話し掛けられた。


私の二つ年上の先輩。

スポーツマンらしい髪型をしていて、気さくな人で度々私に構ってくる。


「他の皆さんも一緒に行くんですか?」



「行かないよ。乙羽さんだけ誘ってるの」

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