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第12章 裸の付き合いとイケない妄想

ソラ先輩の新しい友達がどんな人なのか確認しようとしたら、まさかこんなことになるとは思っていなかった。


やってきた人が不良とかチャラい男の方が何倍もマシだった。

好きになって体の関係を持ってしまった人よりも……。



「彼女がいつもお世話になってます」


「こちらこそ乙羽のおかげで助かってる。彼女を支えてくれてありがとな」


なんだこれ。授業参観に来た親同士が挨拶しているような光景が目の前に映る。


一見不仲にそうには見えないけど、事情を知っている課長の心の中はブラックになっているに違いない。



それとも、これは気持ちが分からなくなって私がふらふらと迷っていた罰だ。

はっきりしないから二人で協力して私を陥れようとしてるとか……。


少し怖くなってソラ先輩の上着の袖を引っ張り、不安を目で訴える。