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第63章 愛おしいキミに……

「大丈夫かい？少しやりすぎたかな。頭は痛くない？」


「はい……。なんとも…ない…です。気持ちいい…だけ…ですので……」


優しい声が聞こえてくるのにあまりにも強い快感を何度も感じたせいなのか、瞼が重くてよく顔を見ることができない。


でも髪をそっと撫でてくれているから可愛がられているのは分かる。


このまま眠ってしまうのも悪くないけど、少し呼吸を落ち着かせてからソラ先輩の上着をきゅっと掴んだ。


「はぁ……、んっ……、はぁっ……」


「快感で歪んだその顔もすごくいいよ。見れて嬉しいな」


笑顔の方がずっとマシだと思うのに、何の抵抗もできないほど力が抜けた顔がいいだなんて変態な人だ。


いつも優しくて真面目に身の回りの事をしてもらっていたから、こんな裏の顔を持っていたなんて気づけなかった。

だけど、そこも嫌じゃないと思える。


ぼんやりとした頭でそんなことを考えているとちゅっ、ちゅっと頬や唇にキスをされた。