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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



「やだー!女はアタシもいるんですけどー?このお湯、硫黄の匂いがすっごいするー!」


那砂さんは理人さんの側に行き、頭を掴んで勢いよく温泉の中へ叩きつけた。


バシャーンッと勢いよく水しぶきをあげる様子を私とソラ先輩は無言で見守る。


こういうことは理人さんと那砂さんがいつもやっているから驚きはしない。飛んできた水滴が掛かった顔を手で拭うだけだ。



「……那砂っ!何をするんですか!?」


「アタシが女だっていうのを忘れたのか?アアッ!?ちんこ揉むぞ!?」


「ちょっと待て。ここは神聖な場所である秘湯だ。混浴に入るためにはオレたちは紳士でないといけない。だから少しは静かに入らないか?」


「課長くんったら冷静ねぇー。お気に入りの部下である風子ちゃんが裸でいるっていうのに」

「なっ……」


動揺した課長の声を聞いてからソラ先輩は三人から私を隠し始める。


今度は縁の方に私を移動させ、背後に回ってすっぽり包むように守ってくれていた。


体をぴったりとくっつけているから前方から来ない限り、胸やアソコが見られることはないと思う。


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