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第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「ふふっ、それは私もですよ」


明るく笑ってから私もソラ先輩の背中に手を回して抱きついた。


課長や理人さんにどう思われようが関係ない。

私が選んだ人生のパートナーはソラ先輩なのだから。




「それにしても何ともなさそうでよかったよ」


「はい。まだ少し体は重たいですけど、それだけなので安心してくださいね」


ソラ先輩が羽織っていた上着を肩に掛けられた後、それで胸を隠すと石畳の上に墜ちていたバスタオルを拾ってもらえた。


ようやくそれを体に巻くことができて“ワニ”と呼ばれた二人に見られても大丈夫な格好になる。



「こんなところでイチャイチャしちゃって。アタシらに見られてるっていうのに。ラブラブっぷりを見せつけてくるんだから」


「那砂さん！？いつの間に……！」


気づくと那砂さんが私たちの側にいた。派手な格好をしているのに気配を隠すのが上手い人だ。



「他の客が来たから早くあがりなさい。風子ちゃんはまだ体調が万全じゃないと思うし、着替えは那砂が手伝ってあげる」