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愛おしいキミに極甘な林檎を
第13章 それぞれの気持ち


これ以上踏み込むと同情してしまいそうだからやめておこう……。


「しんみりさせてしまいすみません」

「いいえ……」


「お金目当てで風子さんを狙ってましたけど、今は愛する自信も湧いてきたので心配しないでください」


「アピールしても私は理人さんのことを選びませんからね」


「そのくらい元気な風子さんの方が好きです」


いつもと同じ様子に戻った理人さんは私の部屋を出て行った。



「…………」



一人になって部屋が静かになり、ベッドから立ち上がってカーテンを開けて月をぼんやりと眺める。


近くで輝いている星に目移りしながらもその光をずっと見つめていたいと思えた……――――

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