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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?


「えっ……?あ、陸田さんからバレンタインデーのお返しをもらいました。ありがとうございます」


「いいや、これはオレからだ。……乙羽が来てから助かってる。いつもありがとな」

誰もいないからなのか、職場の人には向けることのない笑顔を私に向けて課長はそう言った。


その笑顔に驚いてほんの少しだけいけない心が揺さぶられる。


「こちらこそ…です……」


でも、ただそれだけ……。



「本当は食事に誘いたかったが、ホワイトデーは塑羅緒くんと過ごすと思ってな」

「会いたがっていたのでそうなると思います」


「その様子だと上手くいっているんだな」

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