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第16章 お試し同棲の夜は激しく…

水曜日の夜。晩御飯を食べてゆっくりしていると理人さんから電話が掛かってきた。

お泊りを許可されたのは一週間。

もうすぐソラ先輩とのお試し同棲は終了だった。

明日の仕事終わりはここに帰ることはできない。



『嵐谷さんには、風子さんに婚約者ができたと嘘をついておきました。これなら見合いの話もしつこく迫らないと思います』

「そうであって欲しいです」


『念のため今も見張っていないか近所の方に協力していただいて調べてみましたが、いないので諦めたようです』


「本当ですか！それなら安心してあの道を通れますね」


『他人事のように言っているようですが、分かってますよね？明日にはちゃんと帰ってきてくださいよ。でないと……』