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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…



「理人さん、おやすみなさーい」


連休前の仕事を終えた日の夜。寝る前に理人さんの部屋に行った。


「わざわざ僕の部屋まで来てどうしたんですか?」

「おやすみの挨拶を言いにきただけです」


「珍しいですね。やたらとニコニコしてますが、何か企んでいたりしませんよね?」


「明日から仕事が休みですからテンションが上がっているんです。
あ、台所に手作りカップケーキ置いておきましたから食べてくださいね」


本当にそれだけ伝えてから自室に戻ってベッドに入った。




午前三時。

寝てるふりをやめた私は準備していた荷物を抱えた。


誰も起きていないこの時間に自室からこっそり出て家の裏口へと向かう。

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