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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

「郁哉さん、おはようございます。絶好のお出かけ日和ですよね」
昨日私に向けた嫉妬心を感じさせないほどの爽やかな微笑みをしてソラ先輩は課長と話していた。
和やかな会話を見れて少しホッとする。
二人の会話の側で理人さんにカメラを向けられた私はピースをしてにっこり笑った。
こんな事で友達と遊びに言っていると祖父に思われるか不安だけど……。
「撮影は終わりか?乙羽、おはよう」
声を掛けられるといつも以上に緊張してしまう。
「おっ、おはようございます課長。……ソラ先輩、早くご飯に行きましょう。せっかくのバイキングを食べ損ねちゃいますよ」
課長を避けるようにソラ先輩の腕を引っ張ってその場から早足で去った。
「ねえ、風子。あからさまに郁哉さんのことを避けると嫌われたのかなって思われるよ?会社の上司なんだろ」

