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愛おしいキミに極甘な林檎を
第27章 婚姻届の行方


涙を滲ませて俯いていてもソラ先輩が帰ってくる気配はない。


絶対になにかあったんだ……。


でもスマホも置いていなくなることに思い当たる節がない。


最後にやり取りしたメッセージも他愛のない会話の内容で何の違和感もなかった。



いなくなった手がかりを見つけるために寝室に行ってみると昨日と違っていた部分を見つけて冷や汗が出てくる。


なんとクローゼットが開けてあって誰かに荒らされた跡があった。

他の棚も中途半端に開いていて急いで荷物を持って行ったようだった。


鍵は閉まっていたけど泥棒が入ったんだろうか……。


それともソラ先輩が逃げ出した……?



余計に理由が分からなくなる……。


とりあえず冷めているハンバーグとご飯を冷蔵庫にしまってから鍵を閉めて一旦帰ることにした。


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