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愛おしいキミに極甘な林檎を
第32章 赤い林檎と甘い拘束



「んっ……、はぁっ…、ん」


私に視線を落としたソラ先輩は水で湿った唇でちゅっちゅと重ねて貪ってくる。


温かくて蕩けるような感覚に引き込まれていき、私は細めていた目を閉じた。


手足だけでなく口も支配されて敏感になり始めていた更に体が疼く。



「キス…したかったんですか……?」


「したかった。風子が欲しくて、欲しくて堪らなかったから」



真剣な眼差しを向けてくるソラ先輩は左手で私の肌をそっと触れてきて、ボディーラインをなぞるように下ろしていく。

右手で触れる時と変わらない厭らしい手つき。


ビクッと感じるくらいの絶妙な力加減で責めてきて私の反応を窺ってくる。



「んっ……、そんな風に触らないでください……」


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