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アルルの夜に始まる恋
第3章 パリの小さな夜
小夜の絶頂を迎えた時の締め付けは物凄かった。頭が真っ白になる。
ぎゅう・・・っと、ロイの全てを搾り取ってしまいそうだった。

「~~~~ッッ!」

ロイは小さく呻き、寸前で引き抜く。小夜の太ももに白い液体が飛び散った。

おでこをくっつけ合い、二人で大きく息をする。
そこだけずっと温度があがったように感じる。

ロイは小夜を見つめた。涙がまつ毛に溜まっている。
そっと小夜の唇にキスし、再びおでこをくっつけた。

こんなに素晴らしいセックスは初めてだ。
小夜はぐったりとして動けないようだった。

抱えてバスルームに連れて行く。

大きなバスルームで小夜の体を丁寧に洗い、もう一度そこで愛し合った。

小夜はもはや自分で立てず、ロイが体を拭いてベッドに運んだ。
ロイはクッションにもたれかかって、横になる小夜の頭を撫でた。

小夜があくびをかみ殺す。
ロイはクスっと笑って言った。

「眠りなよ」
「ロイ・・・私、眠りたくないの・・・」

そういいながら、半分眠りに入ってしまっているようだった。

「ゆっくり眠るといい」

小夜はまだ何か言おうとしたが、とうとう睡魔に勝てず、スースーと寝息を立てて寝入ってしまった。

ロイは愛しい人の寝顔を見て微笑んだ。

しばらく小夜の頭を撫でていたが、眠気を感じ、ベッドを降りた。
眠る前にすることがある。

ロイは小夜のバッグに近づいた。

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