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君の瞳に映る白い花【おまけ追加しました】
第2章 芽吹いた想い
悠は何も言わず黙ってみんなの話を聞いていた。まるで自分だけは賛成しかねるといったように。

「そうそう、冬子は大人になって本領を発揮するタイプなのよ~いろんな意味で!」

美咲がにやにやと意味ありげな笑いを浮かべているのを見て冬子は嫌な予感がした。

「いろんな意味って?」

みんなの視線が美咲に集中する。美咲はふふ・・・と笑って冬子の胸を指でつんと突付いた。

「!?」

冬子は驚いて身を引いた。美咲と逆側に座っている悠にドン、とぶつかった。

「冬子のおっぱい、すんごい綺麗なのよ~。おわん型っていうの?張りがあって、そこそこ大きいのに全然垂れてなくってさ。こう、前にプリンと出てて。そんでもって真っ白なもんだから、輝いて見えるのよね。女でも触りたくなるぐらいよ~」

冬子は真っ赤になって美咲の口を手で塞いだ。

「ちょっと!何言ってるの!!」
「何よ、ほんとのことじゃない~」

美咲はチラっと悠の方を見て微笑んだ。冬子はようやく美咲が悠の反応を見るためにこんな話をし出したことに気がついた。

「美咲ちゃん、お願い、やめて!」

冬子は恥ずかしくて悠の顔が見れなかった。

みんながじろじろと冬子の胸に視線を向けるので、冬子は居たたまれなくなって美咲の後ろに隠れた。

悠はそんな様子を冷ややかな目で見ていたが、腕時計で時間を確認すると、職場に戻ると言って立ち上がった。

「冬子もお母さん風邪で調子悪いみたいだし、もう帰りなよ。悠、送ってあげたら」

美咲が後ろに隠れている冬子の背中を叩いて言った。
母が風邪ひいてるなどという嘘をついて、美咲は悠と冬子を二人きりにさせようとしていたのだった。

冬子は美咲に相談したのは間違いだったのではないかと猛省した。
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