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君の瞳に映る白い花【おまけ追加しました】
第4章 君の瞳に映る白い花
冬子は賞状をアルバムにはさみ、ソファに座ってアルバムを開いた。

小学6年生の悠の写真を見る。今よりずっと顎も細く、女の子みたいだ。
笑顔はなく、きりっと前を見据えている。女の子たちがきゃあきゃあ言って悠の写真を見ていたことを思い出す。

悠がバスルームから出てきた。
腰にバスタオルを巻いただけの姿で、上半身は裸だ。

急に心臓がどきどきして冬子はもう一度アルバムに視線を戻した。

悠は冷蔵庫からビールを二つ取り出して冬子に一つ渡した。
全く飲む気にならなかったのでテーブルに置いたままにした。

「何見てんの」

悠が冬子の隣に座る。ソープの匂いがふわりと漂い、冬子は内心動揺しながらアルバムを開いたまま悠に渡した。

「小学校の卒業アルバム。この写真の悠、なんか怒ってない?」
「笑って笑って~とか言われると白ける年頃だったんだよ」

悠はビールをぐびぐびと飲んでページをめくった。

「冬子、笑ってるけど、すげえ不自然だな」
「ひきつってるよね」

二人でクスクス笑いながら写真を見る。

「遠足とかの写真が廊下に張り出されるじゃない?そうするとさ、女の子たちが悠ばっかり探して、自分は映ってないのにそれを買うんだよね」
「今頃その写真は悲しい運命をたどってるだろうな」
「意外とみんな残してるかもよ?」
「残してどーすんだよ。オナネタにでもすんのか」

冬子はバカ!といって悠の肩を叩いた。

「そういえばさっき悠が小学生の時に作った・・・・・」
「あのさぁ、思い出話よりそろそろキスしたいんだけど」

冬子はハッとして悠を見上げた。

「ご、ごめん・・・・。なんかついいつもの感じになっちゃって・・・・・」

悠が冬子をじっと見つめる。こうして間近で見ると見慣れたはずの悠の顔なのにどぎまぎしてしまう。

「じゃあ、私もシャワーを・・・・・」

そう言って立ち上がろうとした冬子の腕を悠が掴んだ。

「お前はいいよ」

そう言って強引に引き寄せると自分の上に跨らせた。

「お前はいいよって・・・・・やだよ!」

冬子は抵抗したが悠はしっかり冬子の両手を掴んで離さなかった。

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