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天秤感情 ~揺れ傾く気持ち~
第4章 支配
図書室の机で椅子に座って待っていた

緊張しながらソワソワして待っていると突然現れた

ガラッ

ドアが開いて入ってきた八神君は
私をチラリと見ると机の脇を抜けて
本棚の方へと向かっていった

声をかける間もなく慌てて後ろ姿を追いかけて行った

スタスタスタ・・・

本棚の端の奥の曲がり角を曲がった所で

ドンッ

八神君が曲がってから突然振り返って
本棚に手を突いた

(ドキッ)

手を本棚についたまま
耳元で小さく囁き始めた

『野田さんて実はエッチなんだね』

「えっ!?」

言い返そうとしたら
手を突いてるもう片方の手で口を塞がれ

『大きな声でしゃべったら気づかれちゃうよ』
『それに図書室では静かにね』

口を塞いでた手を離し、人差し指を立てながら
小声で話かけてきた

私は一瞬で恥ずかしい気持ちになり
身体中から顔まで熱くなるのがわかった
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