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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第12章  複雑な快楽
  


「大丈夫か?」


 それは、言葉だけだった。別段心配したわけではない。


「そうか。ならこっちへおいで。」


 小さく頷くのを確認してから再び呼んだ。手を付いて四つん這いになりながらフラフラとやって来る。


「ずいぶんイイ子だな、月良。」


 従順に自分のところまで妹は、四つん這いでやって来た。


「膝の上においで。」


 こうも素直だとなけなしの優しさも出るものだ。膝を叩いて命令する。
 おぼつかない足取りで立ち上がり右の太ももに跨がるように座った。


「よしよし、イイ子だ。」


 頭を撫でて額に幼子にするようにキスを送る。


「キスしてくれるか?」


「??」


「唇に唇を重ねるんだよ。出来るか?」


 度重なる責めで一時的に意識が退行して幼くなっている妹に甘く囁いてみる。

 ちゅ・・・


「んっ んっ・・・んっ」


 チュ ちゅる


  
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