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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第26章  陰る光
  


 少女から出てからタオルケットを掛けてバスルームに向かう。


 》 》


「恵見、話しが違いますよ。」


「なんだよ。なに怒ってんだ?」


 グラスを傾けながらあっけらかんと返す。


「良巳に逢いに行きましたね?」


「あぁ、そのことか。悪い悪い。やっぱり顔見たら1発殴ってやりたくなってさぁ。」


「あなたが外に出たことを厄介な人間に知られました。」


「いいじゃねぇか。お前は、月良を。俺は、金。利害は、一致してんだ。
 月良を連れて来てやるよ。」


「本当に出来るんですか?」


「まぁ、これでも色々黒弁もしたしなぁ・・・それくらいのツテくらいあるんだぞ。
 それよりもお前は、恋だの愛だのに現を抜かしてる場合じゃねぇじゃねぇのか?」


「判っています。」


「だったら、余計なことを気にしてないでやることやろうぜ。」


  
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