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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第26章  陰る光
  


「あぁ、これ?月良さまったら私と話していたのに眠っちゃたのよ。昨日は、帰りが遅くてお風呂に入っていなかったから私もよ。
 どうせなら一緒に入っちゃおうと思って。
 寝てるから抱っこしていたのよ。」


 恩着せがましく伝える。


「あの、すみません。急にすごく眠たくなって・・・」


「いいの。月良さまとお風呂に入れたし。
(身体を洗ってたなんて言えないわぁ。)」


 ギュッと少女を抱き締める。


「さぁ、暖まったかしら?」


「はい。」


「じゃあ、上がってご飯にしましょう。」


「はい。」


「ふふ、素直ね。
(やっぱりこっちの月良さまの方が)可愛い・・・」


「っん・・・」


「あらら、ごめんなさい。」


「っ、いえ・・・」


 突然のキスに顔を赤らめて俯いて答える。


「1人で上がれる?」


「大丈夫です。」


  
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