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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第30章  薄れゆく境界線
  


「もっと、下さい・・・〝お兄ちゃん〟。」


「っ、お前・・・どっちだ?」


 雰囲気が性に消極的な主人格と性に奔放な人格とが重なっているように感じる。


「どっちかじゃなきゃ、〝だめですか〟?」


「月良・・・・・・?」


「お願いします〝ご主人さま〟・・・こっちにも下さい。」


 臀部を掴まれているから身体を少し弓なりにして自ら秘部に指を当てて広げる。トロォッと蜜が滴る。


「マジか。」


 人格の境界線が薄れているだろうか。


「〝お兄ちゃん〟の欲しいです。」


「〝お兄ちゃん〟・・・ね。」


「だめ?」


「まさか。お前が望むのなら何度でも。後ろを向いて尻を突き出せ。」


 腕を支えてやりながら後ろ向きにさせる。


「っ、んん・・・」


 蕾から牡が抜けて背筋がゾクゾクする。


「よし。そのまま座れ。」


  
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