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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第32章  それは、新たな罠
  


「そうきたか・・・さすが、賢いな。」


「俺は、俺の私生活をこれ以上荒らされたくないだけです。そちらも社長を後継ぎにと・・・考えているのなら妹を忘れるよう話して下さい。
 お話しが以上でしたらVIPがチェックインされる時間ですので失礼させて頂きます。」


 言いたいことだけを言って部屋を出た。


「ふん。困ったことになったな・・・」


 コーヒーを飲み込んでため息をついた。


 》 》


「ふっ、は・・・、ん・・・・・・っンッ」


 なんだかおかしい。


「あっ、ぁああ・・・」


 身体に快楽の痺れが走る。


「寝てても、気持ちいいですか・・・月良?」


「・・・・・・んん。(誰、なの・・・・・・??)」


 訊き覚えのある声で囁かれて目を開けた。


「全く・・・少し逢わないうちにまた、いやらしい身体になりましたね。」


  
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