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第34章 　悪足掻きの行方

　　


「あﾞっ、動かない･･･でっ
（苦しい･･･）」


「そんなのっ、無理っ･･･」


「ええ、無理です。」


　ばちゅん　示し合わせていなくとも律動は、リズムよく繰り返していく。


「ア゛ッ！イクッ･･･イッちゃうぅ。」


「ええ、いいですよ。私もイキます。」


「挿れたばっかりだけど、こんなに締められたら俺もイクッ！」


　律動が激しく速まっていく。目の前の医師の男に掴まって押し寄せる快楽の高波に備える。目の前がチカチカする。


「「イクッ！！」」


　ビクンッと跳ねて身体を突っ張って仰け反る。

　ビュク　ビュ━━　２人もナカに熱い蜜をたっぷりと吐き出した。


「あ･･･あっ。」


「相変わらず、めちゃくちゃ･･･いいな。」


「本当ですね。」


　２人の感想と労うような優しいキスに応える余裕などなかった。結局抱かれるしかない自分だった。