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第38章 　狂宴の彼方へ

　　


「月良ちゃん、よく訊いてね。」


　男の声色が変わった。


「良巳さんは、もう月良ちゃんの保護者じゃないんだよ。」


「どう言う、ことですか･･･？」


「君たちの生活を乙女会長は、心配していて。良巳さんを説得して保護者資格を剥奪したんだ。
　月良ちゃんは、これから俺と暮らしながら学校生活を送って自立を目指すんだよ。」


「干亜さんと、私が〝暮らす〟･･････？」


　言われていることが受け入れられない。


「そうだよ。
　乙女会長がいまは、月良ちゃんの保護者資格を持っているから拒否が出来ない。」


「そんな･･････どうして、そんな勝手なっ」


　自分が眠っている間にまた勝手に話しが進んでいた。兄から再び引き離され顔見知りとしか言えない相手と金持ちで権力者だからとしゃしゃり出て来た人物に同居をしろと命令されていた。