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第39章 　終わることなき〝宣戦布告〟

　　


　会長の男が好き勝手に話しを進めていく。


「〝健全〟な、親子関係を築いてないあなたに言われたくありませんね。」


「いまは、なにを話しても反発の気持ちしかないだろう。しかし決定したことだから覚えておきなさい。
　月良さんに逢うには、私の許可が要ることを忘れないように。」


「会長。月良は、必ず帰ってきます。あなたがどんなに力を駆使しても。月良は、俺の所に帰ってくる。」


　負け惜しみではない。断言できるだけの根拠を持っている。


「それは･･･楽しみだね。」


「そうですね。では今日は、これで･･････」


　気に食わない話しばかりの場を出た。

　いまさら誰かに邪魔される気などない。義妹は、いつまでも自分のモノだし自分の傍でしか生きられないのだ。
　それを自分だけが知っている。だから会長がどんなに茶々を入れても揺らいだりしない。