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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第40章  自由と言う名の檻へ・・・・・・
  


「以上だ。今日も1日頼むぞ。」


 ここは、乙女グループホテル1号。総支配人は、明莉 良巳。
 見目も良く、頭も良い。そしてなによりもしたたかな野心家である。
 今日もいつもと変わらない朝礼が終わった。

 客は、一般客が7割。残り3割は、セレブ。国内2割・海外1割。そんな内訳のこのホテルを切り盛りしている。
 会長に監視されながらも淡々と日々を送っている。もちろん妹・月良の情報収集も欠かしていない。


「支配人、干亜さんがお見えです。」


「判った。あとは、頼んだぞ。」


「判りました。」


 副支配人の1人にフロントを任せて支配人室に向かう。自分が干亜を呼び付けていることを会長は、知っている。そして干亜も報告を上げていることなど判っている。
 だからあえてホテルで逢うのだ。


「干亜くん。毎回来てくれてありがとう。」


  
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