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第9章 運動不足…



お互いの攻撃をギリギリでお互いがかわしながら自分の距離やスタミナの使い方を身体に覚えさせている。


「どう思う?」


私の隣りに会長さんが並んで聞いて来る。

どうと聞かれても…。

格闘にあまり興味がない私にはよくわからない。


「相変わらず霧島さんの方が上手いと思います。」


とりあえずはそう答える。


「霧島には涼二が本気を出さないからな。」


意味深な事を会長さんが言う。

4Rが終わると霧島さんが少し肩で息をする。

会長さんが言うように涼ちゃんのスピードに霧島さんが振り回されているようにも見えた。

練習が終わるといつものように2人で帰る。


「昨日の話ってなんだった?」

「無事に撮影が終わったかの確認。」


涼ちゃんが欠伸をしながら歩く。


「霧島さん、もしかして調子悪い?」

「いつも通りだよ。」


なんとなく、涼ちゃんが私をはぐらかそうとしている感覚が否めない。


「なんか…、隠してる?」

「理梨に?」

「うん、そう…。」

「俺が理梨には嘘つけないのは理梨が一番知ってんだろ?」


つまり、嘘を付いている。


「ちゃんと話してよ。」

「だから…、何を?」


何と言われると確信が持てなくなる。


「理梨が心配するような事は何もないから。」


いつもと変わらない笑顔で私の頭を撫でて来る。


「土曜日には東京だから…、理梨も行くだろ?」

「CM撮影の続き?」

「あの女に合わせて昼かららしい。マジで練習の邪魔だよな。」


涼ちゃんがふてくされる。

あくまでも涼ちゃんはファイターだ。

芸能人に振り回されるのはお断りだと思う。


「でも、無理はしないでよね。怪我とかして欲しくないからさ。」

「大丈夫だよ。」


涼ちゃんが私の頭にキスをする。

初めて涼ちゃんの身体が心配になって、その日の夜はなかなか眠れない夜だった。


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