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第10章 取らないで…



朝から涼ちゃんと東京に向かう。

今日は一段と不機嫌な涼ちゃん…。

試合の2週間前だから…。

もう私もジムには付き添えなくなる。

夕方にお迎えに行くだけになる2週間に涼ちゃんはタダでさえ機嫌が悪いのにCM撮影の仕事でもっと機嫌が悪くなる。

撮影のスタジオに入ってからもギリギリにしか来ない国崎さんにスタジオ中が険悪なムードを漂わせる。


「このシーンもカットとかなるか?」

「旅行会社のCMで飛行機の移動シーンを外したらなんのCMかすらわからなくなるから無理だろ?」


スタッフさん達の嫌味が国崎さんへと向けられる。

涼ちゃんだけは知らん顔をしたままだ。

今は控え用の机の前に並んだ椅子に私と座っている。

涼ちゃんはメイクなども全て終わっているから国崎さん待ちの雰囲気がスタジオ中に流れる。


「少しだけ…、いいかしら?」


国崎さんが涼ちゃんに話し掛けて来る。


「何?」


涼ちゃんは顔すら向けずに答える。

このままだと仕事にならない気がする。


「2人だけで話をさせて欲しいの…。」


国崎さんの切羽詰まった声がする。


「少しだけ…、聞いてあげなよ。」


スタジオの空気に耐えられなくて私から涼ちゃんに言っていた。

黙ったまま涼ちゃんが立ち上がって国崎さんとスタジオの隅に向かった。

私はぼんやりと2人を眺めていた。

国崎さんが泣きそうな顔で涼ちゃんに何かを言う。

涼ちゃんがしばらく考え込む。

不安そうな国崎さんの顔を涼ちゃんが笑って撫で始める。

嘘…?

国崎さんが照れたように笑い出す。

涼ちゃんが国崎さんの手を握る。

国崎さんの耳元で何かを言った瞬間、国崎さんが有り得ないほどに幸せそうな顔をした。


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