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第5章 部外者…



静香さんの体調も心配になる。

出来るだけ急いで食事を済ませると皆んなで居酒屋さんを出た。


「絶対に無茶とかはするな。何の為の休暇かわからなくなる。」


最後の最後まで会長さんが涼ちゃんに言う。

試合の後は必ず3日の休みを会長さんが与える。

その休暇を日曜日だからと私とこのまま東京で遊んで帰ると涼ちゃんが勝手に決めちゃったから会長さんは心配をしている。


「別に無理をして遊びに行く必要ないよ?」


涼ちゃんの車に乗ってそう言ってみる。


「やだ…、理梨とデートする。」


子供みたいに涼ちゃんが駄々を捏ねる。

前のデートは1ヶ月以上も前…。

毎日、会っていても恋人としての時間はほとんど過ごせていない。

涼ちゃんが必死なのはその為…。


「理梨との時間だけは邪魔されたくないんだ。」


あっさりとそんな事を言う涼ちゃんに照れくさくなってしまう。

どんだけ私が好き!?

恥ずかしくなって来る。

ふと気が付くと前を走っていたジムのマイクロバスが居なくなっている。


「涼ちゃん…、ジムのバスとはぐれてるよ。」

「はぐれてないよ。理梨と俺は会長達とは別のホテルだから…。」


嘘っ!?

まさか…。

緊張をする。

てっきり霧島さん達と同じホテルだと思っていた。

そりゃ、静香さんは当然、霧島さんと同じ部屋になるから今夜は私が1人になるつもりだったのに…。

涼ちゃんは私と泊まるつもりで別のホテルを予約していると言う。

交通費もホテル代も全て涼ちゃん任せだから文句を言える立場じゃない。

それでも涼ちゃんと泊まるとか、いきなり過ぎて緊張をする。

涼ちゃんと…。

変な想像をして顔が熱くなる。

プロポーズをしたのってその為!?

パニックになったまま涼ちゃんに連れられて今夜泊まるホテルに向かった。

自分が涼ちゃんにちゃんと出来るかばかり考えてしまいますます混乱するだけだった。


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